Thoughts
構造設計への想い
CEO message
名構設計は創業以来、建築主様の用途と要望に応じた、最適でスリムな建物の構造設計を担って参りました。「構造計算」「工場加工」「現場での施工性」の3要素から検討を行いつつ、新しい技術の研究・開発にも取り組んでいます。
今、こうして名構設計が高い技術と専門性を持っている背景には、私がこれまで経験してきたことに、その理由があります。1980年代頃から、建物の構造設計図を見てきましたが、その設計図面を見ると、施工現場の経験がなく、部材加工の知識もない、理不尽な図面が非常に多く有りました。
そのような図面には、部分的な耐力不足、過剰設計、外壁が張れないなどということが、散見されました。
その後、2007年に構造計算適合性判定制度が施行された以後は、先の不整合的なものがかなり減りましたが、その反面、過剰設計が増加してしまったのです。
この状態を打破して、建物にとって本当に必要な構造を考え抜いた設計図を世に送り出すべく、立ち上げたのが株式会社名構設計です。
建築士は、そのほとんどがデザイン面を担う意匠設計を専門としており、一級建築士の中でも構造設計を深く理解し、それを図面に起こせる者は、ほんの一握りしかいません。
しかし、そうした状況に置かれた業界の中でも弊社は、グループ会社の持つFABとしての情報量や経験を生かすことで施工者目線に立った図面を作り、鉄骨やコンクリートなどの部材の無理・無駄を省くため、安全性、機能性、経済性の3つのバランスを最適化した設計図を仕上げる事で、非常に多くのお客様からお喜びいただいています。
一方で、決して現状に満足することなく、より良いものを供給し続けることを念頭に、新工法や新技術の開発に積極的に取り組んでいます。
日本の建物を最適な構造物にし、さらにたくさんのお客様の多様な期待に応えるべく、誰からも信頼される構造設計を追求してまいります。
また、自社のみならず、業界の技術レベル向上のため、名構設計が持つ技術や経験、ノウハウを惜しみなく建築の世界に投じることで、業界全体の底上げに寄与せねばなりません。
さらに、名構設計の大きな目標として、100メートルを超える超高層ビルや大規模商業施設の設計に参入して、日本が誇る最高の構造物を後世に残すことで、これまで成し得なかった偉業を遂げていきます。
これからも誰もが、用途とニーズに応じた耐久性を備え、かつ経済性にも優れた、施工性の良い建物を設計することを基本理念に、真摯に構造設計と向き合い、人・街・社会に貢献する企業であり続けます。
Design 6 policy
緻密な計算により導き出された結果から、部材にかかるコストを最小限に抑えることを念頭に、経済性を重んじます。
施工に支障をきたさぬよう、滞りのない徹底した設計の工期管理を行い、万全の状態で施工者へバトンを繋ぎます。
磨けば光る人財には、負荷をかけて磨きます。ほとんどの人が光ってきます。
構造計算ソフト・システムに頼り切ることはせず、構造体の理屈や基本を知り、力の流れを常にイメージしながら設計を進めています。
過去の習慣、風習に捉われることなく、より良い工法および新技術を検討・開発し、構造設計に新しい変化をもたらします。
設計者でありながら、常に施工者目線の構造設計を心掛け、設計図がそのまま施工図として使用できる日を目指します。